15日に公示された衆議院選挙の期日前投票が16日から始まり、さっそく各地で有権者たちが1票を投じています。こうしたなか鳥取県南部町では、投票立会人がオンラインで画面越しに様子を確認する「オンライン立ち会い」を実施。国政選挙では全国初の試みとみられています。
16日から始まった衆院選の期日前投票。朝の雨ではじめはやや出足が鈍かったものの、松江市役所の投票所には有権者たちが次々と訪れ、小選挙区と比例代表、最高裁判所裁判官の国民審査の3枚の投票用紙にそれぞれ記入し、順番に投票箱に入れていきました。
松江市選挙管理委員会 杠優太さん
「急な選挙でして、投票所の確保に大変苦慮しました。当日用事などがある方に関しては、積極的に期日前投票利用していただき、大切な一票を投じていただきたいと思います」
衆院選の投開票日は今月27日。松江市内では、イベントなどが重なり、投票所に予定していた公民館の一部を急遽他の場所に変更するなど影響もあったということです。
こうしたなか、新たな取り組みも進んでいます。
「移動期日前投票所を開設いたします」
鳥取県南部町の大木屋公民館に開設されたのは、移動期日前投票所。通信機能を備えたコネクテッドカーに投票箱を載せて出向く、出張型の投票所です。
ここで行われたのが…
鳥取県選挙管理委員会 松崎亮太 事務局長
「今回『オンライン投票立ち会い』ということを進めてきたところでございます。オンライン投票立ち会いの場合少ない人数で運営できますので、大変有効な手段だと考えています。」
年々立会人の確保が困難になるなか、投票所の減少を防ぐため県が推進している「オンライン立ち会い」。
現地の立会人1人に加え、約12キロ離れた町役場にいるオンライン立会人が、カメラを通して投票の様子を見守りました。
国政選挙でこうしたオンライン立ち会いが行われるのは、全国初とみられています。
投票に来た人は
「このようなことをするのは初めてですので、こうして来てもらうと近くていいと思います」
鳥取県選挙管理委員会 松崎亮太 事務局長
「引き続き各市町村と協力しながら、国政・地方選かかわらずオンライン立ち会いの導入を進めていきたいと思っています」
県は今後、補助金などを用意してオンライン投票立ち会いシステムを拡充したいとしています。
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