後を絶たない車のアクセルとブレーキの踏み間違い事故。これを防止する「ある発明」をしたいうことで、三重県いなべ市に住む和波憲雄さん 81歳を訪ねました。
(和波憲雄さん)
「これが模型です」
車のアクセルをイメージしたペダルの上には「円盤」が設置されています。
(和波憲雄さん)
「(円盤を)こちらにやればやるほど(右に回せば回すほど)スピードが出る。(アクセルペダルを)踏んでも(円盤がかぶさっていて)踏めないから、アクセルとブレーキの間違えようがない」
和波さんはアクセルとブレーキの踏み間違い防止の仕組みを考えて模型にしました。
和波さんは、もともとは鋳物を作るための木型を作る職人でした。これまでキレイな音色を奏でる水琴窟(すいきんくつ)を作ったり、自宅に手作りの塔をたてたりと、「町の発明家」として知られています。
今回の発明は「回転ペダル」として特許が認められました。その仕組みをさらに詳しく。
(記者体験)
「こっちがブレーキ、円盤を回すととアクセル。思ったより違和感なく運転できそう」
アクセルペダルの上に設置した円盤を足先で回転させることで、ペダルが踏み込まれる形になります。つまり、アクセルとブレーキのペダルを踏み込む動作方法を変えることで、踏み間違いが起きなくなると考えたのです。
「自動車メーカーも『これはいいな』と」
(和波憲雄さん)
「車なしでは生活できないな この辺は」
和波さんも高齢ドライバーの1人。もっと楽に、もっと安全に運転ができるようになればとこの仕組みを開発するのに約3年半を費やしました。
現在、後付けできる踏み間違い防止機器なども多く販売されていますが、ペダルを回転させなければ踏み込めないアクセルの仕組みはこれまでありませんでした。
(和波憲雄さん)
「ある自動車メーカーにも見てもらいましたが『これはいいな』と。まだ、公開はできないけど大手の自動車メーカーさん」
和波さんの夢は、発明した「回転ペダル」が将来、世の中の車のスタンダードになることです。
(和波憲雄さん)
「各メーカーに導入してもらって普及してほしいなと思っています」
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