10月14日、静岡県静岡市で行われた袴田巖さんの「完全無罪報告会」に袴田巖さん本人が出席し、無罪確定後に初めて公の場で発言しました。

<袴田巖さん>
「長い戦いがございました。私もやっと完全な無罪になりまして。念願です」

袴田さんはWBCのベルトを巻いてピースサイン。支援者から花束を受け取り、拍手と歓声に包まれていました。

9月26日、袴田巖さんの再審裁判で静岡地裁が袴田さんに無罪を言い渡したことを受け、10月9日、検察は控訴する権利を放棄しました。これにより、袴田さんの無罪が確定しました。

袴田巖さんは1966年に静岡県の旧清水市で味噌製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人放火事件の再審やり直しの裁判で2024年9月に無罪判決が言い渡され、10月9日に無罪が確定しています。88歳の袴田巖さんは長年の拘留と死刑執行への恐怖から精神的に不安定な状況が現在も続いています。

報告会には支援者など多くの人が参加し、袴田さんの無罪確定を姉のひで子さんらとともに喜びました。

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