身近な存在「スズメ」が絶滅危惧種になってしまうかもしれません。
実は数が減っているということで、番組スタッフが街中へ探しに行きました!

東京・渋谷でひるおびスタッフがスズメを捜索!

10月4日午前7時すぎ、東京都渋谷区にある住宅街で、スズメの捜索開始―

スズメがいそうな草むらを覗いてみますが…なかなか見つけられず…

スズメ捜索開始から20分、ようやくスズメの姿をとらえることができました。

約1時間の捜索で見つけられたスズメの数は、「3羽」という結果となりました。

近くの人に聞いてみると―
20代学生
「公園とか行くとハトと一緒なくらいスズメがイメージ。(今は)いないですねビックリ」

70代会社員
「昔だったらあちらこちらにスズメしかいない感じだったのに、確かに数は減ったなという感じはしますね」

恵俊彰:
言われてみるとこの10年くらいスズメを見ていないような気がしますね。

スズメの減少率「1年間で3.6%」

環境省と日本自然保護協会が10月1日に発表した「1000里地調査」によると、
「スズメなどを含む農地の鳥」は、2015年から2020年にかけて1年あたり-7.4%の割合で減少。
農地や草原など開けた環境を好むスズメ・ヒバリ等のごく普通に見られる鳥は、ここ5年間(2015年から2020年)で37%減っています。

さらに環境省が定める絶滅危惧種の判定基準は「1年間で減少率が3.5%以上」ですが、スズメの減少率は「1年間で3.6%」。
判定基準に匹敵するくらい年々減っているため、今後スズメが絶滅危惧種になる可能性があるというのです。

なぜスズメは減少しているのか?

バードリサーチ・植村慎吾博士は、減少の理由として以下を挙げています。

巣をつくる場所の減少    
・スズメが巣を作りやすい隙間のある木造住宅が減少
・過疎化による里地の減少
   
エサの減少
・田畑の減少や農薬の影響で、スズメのエサである青虫やバッタなどの昆虫類が減少

‟スズメの減少” 私たちにできることは

   

植村慎吾博士は、
「調査を公表することで身近な生態系の変化を知り、多くの人で問題を共有することが大事。気候などに影響を与えないような行動を個人レベルで実践。環境に配慮した商品を選ぶなどしていくしかない」
と話しています。

コメンテーター 土屋礼央:
スズメ以外にも、モンシロチョウとかもたくさんいたのに全く見なくなって、カタツムリとかも見なくないですか?本当に些細なことですけど一人一人の積み重ねなんでしょうね。

コメンテーター 朝日奈央:
スズメの巣とかも確かに見ていないし、作る環境がそもそもなくなってきているかと思うと逆に今のスズメはどう暮らしているのだろうかと思います。
   
恵俊彰:
逆にカラスとかだと都心でもたくましく生きていけるじゃないですか。同じ鳥でも違うわけですね。
建物とかも確かに木造がなくなってとか、いろいろな影響があるんですね。
ここはちゃんと研究して、増やせるなら増やせる環境をどう作るかということも大事なのかもしれませんね。

(ひるおび 2024年10月9日放送より)

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