宮崎県美郷町の商店が企画・販売している軽トラックを利用したキャンピングカーに注目します。
手軽さなどから人気を集め、災害時にも活躍する機能が備えられているということでどんな特徴があるのか取材しました。
100年続いた店を事業承継した日用品店が企画・販売
美郷町北郷宇納間にある日用品を扱うお店「商処 美郷や」。
およそ100年にわたって続いてきた商店を江並洋さんがおよそ3年前に事業承継したお店で、新たに企画・販売を始めたのが、軽トラックを利用したキャンピングカーです。
(美郷や代表 江並洋さん)
「こちらが2人用のちょっとぜいたくな仕様のシェルになります」
軽トラックの荷台に積載した「シェル」と呼ばれる居住部分には、ソファーと折り畳みテーブルが備え付けられています。
そして、付属の板を組んで並べると、フラットなベッドになりました。
災害時にも、避難、車中泊にも使えるんじゃないかな
また、こちらは・・・
(美郷や代表 江並洋さん)
「ここが扉、棚のように見えますけど。簡易トイレがでてきますね」
要望に応じてこのような簡易トイレを設置することもできます。
そして、一番の特徴が、付属の器具を付けてジャッキで持ち上げると、シェルを荷台から下ろしたり、載せたりできること。
(美郷や代表 江並洋さん)
「使う時はキャンピングカーとして使えるけど、そのキャンピングカーを下ろせば、軽トラとして使えるという一石二鳥の使い方ができると思って、最近では特に災害時にも使えるんじゃないかな、避難、車中泊にも使えるんじゃないかなと思いだしてきて、そうしたら、もう本格的に取り組んでみようと思ったのがとっかかりです」
県産材を使用など完全ハンドメイド
シェルを手がけるのは、日向市の亀崎木工。
職人歴50年以上の石崎久人社長が、県産材を使用するなど完全ハンドメイドで丹精込めて仕上げています。
(亀崎木工 石崎久人社長)
「一番気を使うのが、重量と雨漏り。気を付けてやっております。これはもう自分の娘みたいに手をかけて作っているので、かわいがって大事に使ってもらった方がいいかなという感じでやってます」
シェルは、コンパクトな1人用(99万円)と、2人用がワイド型(181万5000円)と標準型(165万円)の2タイプあります。
美郷町起点に いろんなところに出向いてPRを
維持費の安さと手軽さから人気が高まっている軽トラックのキャンピングカー。
ふだんは旅行や遊びに、そして、災害時は車中泊の1つの選択肢として、これから注目を集めそうです。
(美郷や代表 江並洋さん)
「これだったら軽トラでも使えるし、キャンピングカーでも使えるからいいねということで非常に反響をいただいたので、確かな手ごたえは今つかんでいるところです。これから美郷町起点にして、宮崎ももちろんですが、いろんなところに出向いて、とにかくPRしていくのが大事かなと思っています」
シェルは、希望に応じて基本的にオーダーメイドで作成するほか、今回紹介した以外にもキッチンカーのタイプもあるということです。
※MRTテレビ「Check!」10月8日(火)放送分から
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