国内唯一の古代エジプト専門美術館の貴重なコレクションを始めて紹介する『古代エジプト美術館展』が、新潟県立万代島美術館で11日から始まりました。

埋葬される死者を前に人々が集まり踊る様子を描いた石板など、儀式に歌や踊りが欠かせなかった古代エジプト人の“息吹”を今に伝えるこの展覧会の会場には、ミイラやミイラマスクはもちろんのこと、細やかな装飾品から巨大な神殿の石柱まで、古いもので紀元前4000年ごろからという展示物がおよそ200点並びます。

ライオンやハヤブサなど、古代エジプトの人々が崇めた「動物神」に関する展示も多く…

【記者リポート】
「中でも親しみを感じるのはこちら…。見覚えのある姿をしていませんか?長いくちばし、トキです。実は古代エジプトの遺跡では、数千のトキのミイラや美術品が見つかっているのです」

トキがモチーフの「トト神」は、知恵を司る神として深い信仰の対象となっていました。

保存状態がこんなに良いのはなぜ?

“日本唯一”の古代エジプト専門美術館の品が今回、初めて新潟で展示されます。

【古代エジプト美術館 渋谷 菊川匡さん】
「雨がほとんど降らない、土がすごく固い、その中に墓がある。さらに木棺の中にあるから“密封状態”…」

「華やかさがある。例えばこちらのマスクでも金色、原色の赤、青。遺物といっても、茶色ではなく、カラフル。また、わかっている所とわかっていない所がある。謎の部分もある所が面白い」

古代エジプトのロマンに思いをはせる『古代エジプト美術館展』は、新潟市中央区の「新潟県立万代島美術館」で12月15日まで開かれます。

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