おととし、那覇市の認可外保育施設(既に閉鎖)で乳児が死亡した問題で、両親が施設や市などに対して損害賠償などを求めた裁判が11日、那覇地裁で始まりました。

この裁判は、2022年7月に那覇市の認可外保育施設で生後3か月の男の子が心肺停止となり死亡したのは、施設側が安全な保育を提供すべき義務を怠ったことが原因などとして、両親が施設と市と国に対し、約9000万円の損害賠償などを求めているものです。

11日、那覇地裁で第1回口頭弁論が開かれ、両親の代理人は、施設が男の子をうつぶせで寝かせたうえ睡眠中の呼吸の確認を怠り、異変に気づいてからも救急車を呼ばなかった、などと施設の責任を追及しました。

一方、施設側は、死因などについては何ら明かになっていない、などと主張し全面的に争う姿勢を示しました。


裁判終了後、亡くなった乳児の母親は「息子がどんな状況で亡くなったか知りたい」と述べ、裁判で真相を明らかにするよう訴えました。

12月6日に、次の裁判期日や争点が話し合われます。

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