衆議院の解散から一夜明け、今月27日の投開票に向けて事実上の選挙戦がスタートしました。きのう、自民党で非公認が決まったいわゆる裏金議員は“背水の陣”で選挙戦に挑みます。
4人が立候補する予定の東京21区。けさ、東京・八王子市の駅前で街頭演説を始めたのは、自民党で外務副大臣などを務めた小田原潔前衆議院議員です。
その小田原氏、けさは“自民党”という言葉を使わず、オレンジの旗には何も書かれていません。
自民党から非公認になった 小田原潔氏
「そりゃあ心細いですよね。でも決まったものは受け入れて」
自民党はきのう、裏金問題に関わった小田原氏ら12人を衆院選で非公認とすることを決定しました。公認されないことを知った小田原氏はきのう…
自民党から非公認になった 小田原潔氏
「(党幹部から)『公認しません』と。一生懸命戦って、なんとか石にかじりついても当選して帰ってくる」
小田原氏を含む12人を非公認としたことについて、石破総理はきのう、立憲民主党の野田代表との党首討論で、「どれほど辛いか、よくよく判断をした上のこと」と語気を強めました。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「『相当程度、非公認』と総理はおっしゃっていたと思います。公認される人は30人を超えるんじゃないですか?正確な日本語で言うと『相当程度が公認』じゃないですか?もっと正確に言うと『大半が公認』じゃないですか?」
石破総理
「公認がないということが、どんなに辛いことであるかということは百も万も承知をいたしております。それ(非公認)が少ないとおっしゃいますけれども、それがどれほど厳しいものであるか。それぞれの人にとって、どれほど辛いものであるかということは、よくよく判断をしたうえのことです」
選挙戦を“無所属”でたたかうことになった小田原氏はけさ…
自民党から非公認になった 小田原潔氏
「公認がないと悪いことをしたから、公認がないんだと思う人がいるので、その方々へのご理解は短時間では、非常に大変な仕事になると思います」
一方、立川市の駅頭には立憲民主党の大河原雅子前議員の姿も。
立憲民主党 大河原雅子氏
「日本をなんとか当たり前の自由な民主的な国に変えていきたい」
ライバルの小田原氏が“非公認”となったことについては「当然のことだ」と話します。
立憲民主党 大河原雅子氏
「政治改革ができない、それは自民党には無理ということがわかりましたので、それは私たち立憲民主党が軸となって、政権交代でやらせていただくしかない」
東京21区には、このほか、日本維新の会の山下容子氏、参政党の森裕一氏の2人が立候補を予定していて、今月27日の投開票に向けて事実上の選挙戦が始まっています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。