27日投開票の衆院選、新潟2区からの出馬を表明していた自民党の細田健一さん。突然の『非公認』決定から一夜明け10日、無所属で出馬することを明言しました。

「やるしかない」

開口一番、そう語った自民党の前職 細田健一さん。9日の「非公認」の決定を受け10日朝、急きょ支援者を集めて会議を開きました。

そこで語ったのは…
【 細田健一氏】「厳しい選挙になるけれども無所属で出馬しますと」

無所属での出馬です。支援者からの励ましの声も後押しとなり、昨夜、決断したそうです。
【無所属(自民党非公認 細田健一氏】「新潟のために、日本のためにまだまだやらなきゃいけないことがたくさんあるということと、支援者が『頑張れ』と言ってくれた、その2つ。必ず勝つという決意で頑張りたい」

無所属での選挙戦となりますが、自民党の県議は細田さんを支える考えです。
【細田氏の選対本部長 高橋直揮 県議】「自民党の看板背負ってたのが外れて無所属で戦うのは未知の世界なので、戦略に関してはこれから組まなきゃいけない」

続いて細田さんは新潟市へ…
【無所属(自民党非公認 細田健一氏】「新潟県連の推薦をいただくお願いをしにお邪魔しました」

自民党県連の岩村良一 幹事長や2区の県議らと面会し「県連として推薦してほしい」と要請しました。
その結果…
【無所属(自民党非公認 細田健一氏】「『党本部の決定がどのようなものであっても、県連としては細田さんを応援するんだ』という話をいただいたので、これは本当に私にとってありがたい話でした」

自民党県連は午後、地域支部の支部長や事務局長らを集めて会議を開催。

県連として推薦する方針を報告し、夕方、正式に決定しました。

【自民党県連 佐藤信秋 会長】「我々としてはとにかく5区の全勝を目指すと。2区も当然勝ってもらうと。支援態勢はしっかり組んでいくと」

【自民党県連 岩村良一 幹事長】「選挙間近にして突然、非公認、公認を決める基準がそれでいいのかということについても党本部に私ども申し入れをさせていただきたいと思います」

一方、同じ2区から出馬する予定の立憲民主党の前職 菊田真紀子さんも選挙モードです。イメージカラーの黄色に身を包んで朝から街頭に立ちました。

【立憲民主党 前職 菊田真紀子氏】「ようやく来たなということで気合、緊張感も高まってきています」

自民党の公認を得られなかった細田さんが無所属で出馬する意向を固めたことについては…

【立憲民主党 前職 菊田真紀子氏】「退路を断ってということですので、今まで以上に必死に戦ってくるんだろうと思いますので、私の方もより一層緊張感と緩み、油断がないようにしっかり戦っていかないといけないと思います」

超短期決戦で区割りが変わって初めてとなる今回の選挙は議員歴 7期21年と経験豊富な菊田さんにとっても未知の戦いとなりそうです。
【立憲民主党 前職 菊田真紀子氏】「経験したことのない超短期決戦で、いろいろなものが間に合っていない状況なのですが、とはいえ条件はみな同じなのでこれからさらにスピードアップしてやるべきことをしっかりやっていくと」

新潟2区では日本維新の会の新人、井上基之さんも立候補を表明しています。

【日本維新の会 井上基之氏】「自民党支持していた保守層の方々がいわゆる非公認であるとか比例名簿にのっていないという状況でなかなか支援することが難しいという事情もあると思います。第3極として受け皿になればというように考えてはいます」

早期の衆議院解散で慌ただしく始まった超短期決戦。投開票は17日後の今月27日です。

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