タクシー業界のドライバー不足を解消しようと現役のドライバーが仕事の魅力などを伝え、人材を確保しようという初めての取り組みが甲府市で開かれました。

雨宮恭太記者:
「ドライバー不足が著しいタクシー業界ですが、目を付けたのが若手や女性だけでなく60歳以上の世代です」

これはタクシードライバーを確保しようと第一交通産業グループが初めて企画したもので、60代を中心に職を求める人たちなど 約30人が参加しました。

現役タクシードライバー:
「おじいちゃん、おばあちゃんを病院に連れて行って、ありがとうとか言われるのがやりがいがある」

参加者は、同じ世代の現役のタクシードライバーからやりがいや、車内で客が寝てしまった場合、トラブルにならないため身体に触れないように起こさなければならないといった苦労した経験などを聞きました。



参加者は:
「カスタマーハラスメントとかがあって気になったので、そういう内容のことが聞けてためになった」



参加者は:
「自分のスキルと合うか合わないか判断して、どうするか決めたい」

参加者は:
「機械覚えることが結構あるじゃないですか。決済とか。慣れますか?」
現役タクシードライバー:
「慣れですね。でもそんなに難しくはない」

また、実際のタクシーに乗車し、精算機や無線の使い方などを体験しました。

県タクシー協会によりますと、2020年に1232人いた県内のタクシードライバーは新型コロナの影響で一時900人台まで激減し、先月までに1040人まで回復したものの現在も人材不足は続いているということです。

第一交通産業グループ山梨地区統括 青島忠男社長:
「まだまだ(60歳を過ぎても)現役でバリバリやっている乗務員もいるので、年金では少し足りないとか、お孫さんに小遣いをあげたいとかそういう方に頑張っていただければ、タクシー業界にもだんだん人が戻ってくるのではないかと思っている」

第一交通産業グループは、今後、若手や女性向けの説明会も開催する予定です。

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