鹿児島県内の私立中学校の寮で、入浴中の男子生徒が同級生に足首を引っ張られ、右手にけがをしました。学校はいじめが疑われる「重大事態」に認定し、今後、第三者委員会を立ち上げ調査します。

県内の私立中学校によりますと、今年6月下旬、寮の風呂場で中学1年の男子生徒が入浴中、同級生に両足首を引っ張り上げられ、水を張った浴槽の床で後頭部などを打ちました。

被害生徒が別の同級生に相談したところ、「肩こりだったら叩けば治るだろう」と肩を1回たたかれたということです。痛みが増したため、生徒は保健室に相談し、病院を受診、頚髄に1か月のけがと診断されました。

学校は危険行為として同級生2人を指導しましたが、保護者は、右手にまひが残る可能性があると診断されたとし、指導のやり直しを求めました。

これに対し、学校側は「これ以上の指導は考えていない」と解答。保護者はいじめ防止法に基づく「重大事態」の申立てを行いました。

学校は今月3日に認定し、4日に県に報告したということで、今後、第三者委員会を設置し、再調査などを行うということです。

いじめ防止法では「いじめにより被害が生じた疑いがある場合」などを「重大事態」と定義しています。学校は「被害生徒には申し訳ない。いい方向で学校生活を送ってほしい」とコメントしています。

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