石破政権が発足して、初めての週末。石破総理が総選挙を10月27日投開票で行う意向を表明している中、熊本県内の立候補予定者の準備も本格化しています。

【熊本1区の動き】

熊本1区で立候補予定 自民・現職 木原稔氏(55)「ここ大甲橋に立つのは1年ぶりということになります」

熊本1区で辻立ちをしたのは、自民党の現職木原稔(きはら みのる)氏(55)です。

10月1日まで防衛大臣を務めていたため、辻立ちは1年ぶり。道行く人に能登半島地震の対応など、防衛大臣時代の活動を報告しながら「大きな闘いが待ち構えている。熊本市のため、日本のために全身全霊をかけて仕事を続けたい」と訴えました。

木原氏「辻立ちは我々政治家にとっては原点のようなものなので、原点からきょう新たなスタートかなと」

一方、立憲民主党の新人・出口慎太郎(でぐち しんたろう)氏(42)はこの日、下通りアーケードなどで演説を行いました。

熊本1区で立候補予定 立憲民主・新人 出口慎太郎氏(42)「熊本から議席を取り戻して、皆さまの声を、要望を、しっかりと届けられるように」

派閥の「政治とカネの問題」など自民党への批判の声が大きくなっていると話す出口氏。3人の子どもを育てる父親として、教育の無償化など誰もが暮らしやすい社会の実現を目指します。

出口氏「子どもたちにとって住みやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会、住みやすい社会だと思うので、全力で訴えたい」

また、参政党の新人・重松貴美(しげまつ たかみ)氏(35)は、佐賀県在住の会社役員です。

重松氏は「物価上昇で生活が苦しい人が多い」として、2人の子どもを育てる親の立場から、減税の実現などを訴えます。

熊本1区で立候補予定 参政・新人 重松貴美氏(35)「積極財政や減税を行って、少しでも国民の負担を軽くするというところからです」

【熊本3区の動き】

合志市など、県北東部が選挙区の熊本3区でも、動きが活発化しています。

熊本3区で立候補予定 自民・現職 坂本哲志氏(73)「野党との交渉があるので、一日中、朝から晩まで(忙しい)という感じです」

自民党の現職・坂本哲志(さかもと てつし)氏(73)は、新たに党の国会対策委員長に起用されたため、臨時国会の対応をしながらの選挙準備となります。

この日は午前中に記者団の取材に答えた後、夜には選挙対策会議を開き、3区の市町村長をはじめ80人を前に、政治とカネの問題などで「厳しい選挙になる」と危機感を示しました。

坂本氏「私が政治への信頼をしっかりやる。坂本を信じてくれと訴えていくしかない」

一方、地元の益城町で10月6日に事務所開きをしたのは、社民党の新人・橋村(はしむら)りか氏(52)です。連合熊本の関係者や支援者など約100人が集まりました。

熊本3区で立候補予定 社民・新人 橋村りか氏(52)「誰もの取り残さない社会に、『苦しい、つらい』と声を上げることができる社会を一緒に作っていく」

地域に住む人の声を国政に届け、誰も取り残さず共に生きる社会の実現を訴える橋村氏は、憲法の理念を活かすべきだと呼びかけます。

橋村氏「平和と憲法を守ることを常に念頭に置いて活動していきたい」

また、参政党の新人・植田貴俊(うえだ たかとし)氏(40)は、元熊本県職員です。

植田氏は、工場誘致に伴う農地減少などから、農家の安定収入の実現など農業保護の実現を訴えます。

熊本3区で立候補予定 参政・新人 植田貴俊氏(40)「(TSMCの)第1工場の状況を見て、本当に今の流れで進んで良いのか、一度考える必要があるのではないかということを選挙の中でも訴えていきたい」

衆議院は10月9日にも解散する予定で、有権者へのアピールも熱を帯びてきています。

熊本2区・熊本4区の立候補予定者

衆議院議員選挙に向けては、熊本2区では自民党の現職と共産党、参政党の新人の3人が立候補を予定しています。

【熊本2区】
自民・現職 西野太亮氏(46)
共産・新人 奥田木の実氏(28)
参政・新人 近田茜氏(32)

熊本4区では、自民党の現職と立憲民主党の新人、日本維新の会の元職の3人が、それぞれ立候補を予定しています。

【熊本4区】
自民・現職 金子恭之氏(63)
立憲民主・新人 笹本由紀子氏(59)
日本維新の会・元職 矢上雅義氏(64)

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