自民党員になった覚えがない男性や架空の家族あてに総裁選の投票用紙が届いていた問題で、男性を党員として紹介した人物が死亡していたことが自民党富山市連への取材で分かりました。党費は紹介者の知人が支払っていたということですが、富山市連は個人情報保護を理由に紹介者や党費の支払者を明らかにしていません。

この問題はことし9月、富山市内で自民党総裁選の投票用紙が党員の自覚がない人や架空の家族名義で77人分届いていたものです。

党員になった覚えがない男性が自民党県連に問い合わせたところ、10年前に紹介者を通じて富山市連に登録されていたことが分かりました。

富山市連の高田重信幹事長は取材に対し、「紹介者はすでに死亡していて、党費は紹介者の知人が支払っていた」と説明しました。

あってはならないこと、残念だなと…

しかし、個人情報の保護を理由に紹介者と党費の支払者は明らかにしておらず、党員本人にも伝えていないということです。

こうした回答に一部の自民党議員からは─。

一部議員:「男性が党員にされた経緯がわからない。架空党員は党への背信行為で全体の信頼に関わるため、背景も含めて調査すべきだ」

富山市連の中川忠昭支部長は、一連の党員問題について─。

富山市連 中川忠昭支部長:「それはあってはならないことだと思いますが、残念なことにそういうことが出てきたということはですね、残念だなと」

毛田千代丸キャスター:「この問題について調査する意向はございますか」

富山市連 中川忠昭支部長:「どなたのところへ(77名分の投票用紙が)行ったのかっていうことがまだわかりませんので、県連の方に届けていただいて、それを富山市連の方であればですね。また調べたいなと思っております」

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