石破総理は次の衆院選で自民党の裏金事件をめぐり収支報告書に不記載だった議員の比例代表との重複立候補を認めない方針を示しました。その影響は…。

6日、石破総理が表明したのは思い切った方針でした。
【石破 総理】「相当程度の非公認が生ずることとなるが、国民の信頼を得る観点から、公認権者として責任を持って最終的に判断をしていくものとする」

裏金事件で「党員資格停止」の処分を受けるなどした自民党議員について、来たる衆院選で公認しない方針を表明したのです。

さらに選挙に大きな影響を与える方針はもうひとつ…
【石破 総理】「不記 があったその他の議員についても比例名簿への登載はしないことにし…」

支報告書への不記載があった議員について、比例代表の重複立候補を認めないとしました。

つまり、どんなに僅差であっても小選挙区で負ければ比例での復活当選はできないのです。

県内でその対象となる1人、新潟2区から立候補を予定する細田健一衆議院議員。石破総理の発言から4時間後、燕市で決起集会を開きました。

【自民党 細田健一 衆議院議員】「きたるべき総選挙、比例名簿への搭載は見送られるものと思っています。それはつまり、私は小選挙区で勝たなければ国会には戻れないということです」

細田議員は500万円以上の不記載があったとして党から「戒告」の処分を受けています。

「必ず小選挙区で勝つ」と力を込めましたがこんな本音も…
【自民党 細田健一 衆議院議員】「使途も1円にいたるまで明らかにしているので、いろいろなケースがあると思うが、個々のケースを見て判断してもらいたかったなという思いは正直あります。ただ、もうそんなこと言ってもしょうがないので小選挙区の勝利に向けて頑張っていきたい」

また、同じく「戒告」の処分を受けた高鳥修一 衆議院議員は、「党からの正式な発表はなく、正式な通知も受け取っていないので、コメントできません」としています。

これまでに「原則公認」とする方針が報じられていただけに野党は石破総理の姿勢を批判します。

【立憲民主党 黒岩宇洋 元衆議院議員】「結局は国民世論に押されて少し後ずさりしてるわけでしょ。ほとんど、崖っぷちまでいったものだから苦しくて、じゃあまた腰砕けになろうかと、グラグラですよ、ぶれちゃって」

【立憲民主党 米山隆一 衆議院議員】「まず最初には『原則公認』という話が出て余りに不評で公認しないと変わったんでしょうけど。発言は非常にぶれてるなと思います」

公示日とされる日まで10日を切ったタイミングでの表明。選挙戦にどう影響するのでしょうか。

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