福島県内で事故が多く、最も危ないとされる交差点はどこか。

それは、須賀川市の中心部にある国道4号と県道が交わる「大黒町交差点」です。近くには、市役所や警察署、小学校などがあり、特に朝と夕方の時間帯は通勤の車などで混雑します。

関根佑記者「日中のこの時間帯でも車通りは非常に多く、運転をする際には注意が必要なことが分かります」

大黒町交差点・須賀川市

全国で事故が多い交差点についてまとめた日本損害保険協会によりますと、この大黒町交差点では昨年度、6件の事故が発生していて、県内で最も交通事故が多い「危ない交差点」です。

このうち5件は追突事故で、前方不注意やブレーキ操作の誤りなど、ドライバーの注意不足が主な原因です。信号機や地下歩道が整備されていますが、忙しい朝や夕方の時間帯は特に運転に注意が必要です。

ワースト2位は3か所

そして、危ない交差点ワースト2位は、いわき市平の市街地にある「平塩交差点」です。

水津邦治アナウンサー「いわき市平塩の三差路交差点です。角度が急で見通しが悪い上に交通量が多く、事故が多発しているということです」

片側2車線の国道と片側1車線の市道が急な角度で交わる、信号機のある三差路交差点です。

平塩交差点・いわき市

道路は直線で平たんですが、朝や夕方の時間帯には渋滞が発生。日本損保協会によりますと、朝の通勤時間帯を中心に昨年度、追突事故や衝突事故が5件起きています。

近所の人によりますと、見通しが悪い上に交通量が多いため、信号が赤になってもそのまま交差点に進入する車をたびたび見かけるといいます。運転に集中して、前の車の動きや交差点全体の車の流れに細心の注意が必要です。

ワースト2位タイは

いわき市の平塩交差点とともに、ワースト2位タイという交差点が2か所あります。

ひとつ目が、本宮市の「塩田交差点」です。国道4号と市道が交わる交差点で、比較的交通量が多く、国道は南北、市道側は交差点を頂点とした上り勾配になっています。追突が多く、信号待ちで止まっている車の動きや、信号に注意する必要があります。

もうひとつが、二本松市の「安達ヶ原入口交差点」です。日常的に交通量が多い交差点で、信号機がある変形の四差路です。カーブして合流する特徴的な場所で、追突や出会い頭の事故が目立ちます。運転に集中し、前方を走っている車の動きや信号を確認して進行する必要があります。

調査を行った日本損害保険協会東北支部の藤盛真由美さんは「運転・通行の際に『事故が多い交差点』ということをより一層認識にしていただいて、安全運転・安全確認で事故減少につなげていただければ」と話しています。

紹介した4か所のほかにも、県内の危ない交差点として、ほかに7か所掲載されています。自分が住む場所の近くはあるのか、日本損害保険協会のホームページで確認してください。

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