山梨県議会の一般質問で、自民党以外の2人の県議が長崎幸太郎知事の資金管理団体の不記載問題を追及しました。
長崎知事は現金1182万円を受け取った状況を説明し、政治責任を問われると「再発防止にむけ全力を尽くすのが責任のとり方」としました。
名取泰県議:
「ガムテープで封をされた紙袋で現金を受け取ったということだが、なぜその場で中身を確認しなかったのですか」
長崎幸太郎知事:
「次の時間の予定もありましたので、中身を確認せず失礼した」
飯島修県議:
「金庫を開けるたびに(お金を)認識すると思うんですね」
長崎知事:
「コロナ禍が始まった混乱もあり志帥会(二階派)からの指示がないまま、こちらからもさらなる照会作業を行うべきところ失念したまま数年来、単に費消してはいけないものとして取り置かれたままになっていた」
2人の議員が追及したのは長崎知事が代表を務める資金管理団体が、自民党・二階派から受けとった現金1182万円を政治資金収支報告書に記載しなかった問題です。
東京地検が今年8月、不起訴としたのを踏まえ長崎知事に詳細な説明を求めました。
名取県議:
「中身を見なくとも1182万円となれば重さは1キロ以上になります。しかも領収書も預かり書も取り交わさない。普通の感覚なら怪しいと感じますが、知事はそういう感覚を持たなかったでしょうか」
長崎知事:
「(パーティー券の)売り上げノルマ超過分に関連する金銭が入っていると推察しましたが、現金で渡されることはそれ以前にもしばしばあって、(後日)収支報告書に記載されていたので、今回もその処理がされるものだと考えていた」
名取県議から政治資金規正法違反にあたるのではないか、認識を聞かれると…
長崎知事:
「誹謗中傷を越えた極めて悪質な私に対する人権侵害といわざるを得ません」
名取県議:
「議会の質疑ですから冷静にやっていただきたいと思います」
また飯島県議から責任の取り方を問われると…。
長崎知事:
「再発防止にむけ全力を尽くす、これこそが責任の取り方と思っております」
この他、政治資金パーティーや企業団体献金を廃止すべきとの指摘に対し、長崎知事は「スタッフを雇うことや有権者と意見交換をしていくには資金集めとなるパーティーや献金が重要」と必要性を強調しました。
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