病害虫の発生源になる放置されているリンゴ園、いわゆる放任園について青森県は今年度、およそ18ヘクタールが解消する見通しであることを明らかにしました。
県議会の農林水産委員会では共産党会派の田端深雪(たばた・みゆき)議員が通常の栽培管理や防除対策が行われず、病害虫の発生源になる放任園の現状を質(ただ)しました。
※県りんご果樹課種市順司(たねいち・じゅんじ)課長
「本年4月にリンゴ放任園解消プロジェクトチームを部内に設置し、市町村と連携して園地所有者への働きかけなどを行ってきました。その結果解消に同意が得られた面積が拡大し、本年度内に約18ヘクタールの解消を図ることとした」
青森県内の放任園の面積は昨年度末の時点で114.6ヘクタールあり2019年度からの5年間では68.4ヘクタール増えました。その主な要因は、経済的な理由で適切に廃園の処理がされていないことなどが挙げられるということです。
県は2024年度、放任された樹木の伐採などに充てる費用を補助する上限額を10㌃あたり2万2342円からおよそ3万5000円引き上げました。また、当初の想定よりもおよそ10ヘクタール上回る18ヘクタールの放任園が解消する見込みと明らかにしました。
県は伐採費用などの補助経費600万円を開会中の県議会に提案しています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。