仙台市の国分町で「みかじめ料」のやり取りをしたとして暴力団幹部の男ら4人が逮捕された事件で警察は3日、仙台にある組事務所を家宅捜索しました。警察は、暴力団が組織的に関与していると見て捜査しています。

暴力団排除条例違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団住吉会系幹部・最上孝弘容疑者(55)、組員の小倉貴幸容疑者(41)、風俗店経営の高嶋忠夫容疑者(45)、風俗店従業員の渡部源喜容疑者(33)で、4人の身柄は3日朝、仙台地方検察庁に送られました。

千葉陽太記者:
「午前10時過ぎです。県警の捜査員が暴力団の組事務所に捜索に入ります」

警察によりますと、最上容疑者らは今年4月頃、県の条例で暴力団排除特別強化地域に定められている青葉区国分町で、用心棒代や営業の容認代、いわゆる「みかじめ料」として現金2万円から5万円をやりとりした疑いが持たれています。

4人のうち最上容疑者ら3人は9月、元風俗店従業員の女性に中絶を強要した疑いで逮捕されていて、その際の捜査で今回の事件が発覚しました。最上容疑者は県内の住吉会系組織のうち、構成員が最も多い組織のリーダー格で、警察は、暴力団が組織的に関与しているとみて調べを進めています。

警察は、捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていません。

去年7月の条例改正で国分町などが強化地域に指定されてから、「みかじめ料」での摘発は、今回が3件目です。

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