大分工業高等専門学校で足踏みミシンを修理して海外に寄贈するボランティア活動が今年も実施されました。現地を訪れた学生に取り組みへの思いをききました。
ペダルではずみ車を回して縫う足踏みミシン。大分高専ではかつて家庭で使われていた足踏みミシンを引き取って修理し、電気の通らない海外の地域に寄贈する活動を20年にわたり続けています。
今年も95台のミシンをフィリピンのマガオ地区に寄贈。9月末にはこれまでに贈ったミシンのメンテナンス技術などを指導するため、学生6人が現地を訪れました。
(大分高専・庄野佑衣さん)「自分たちが修理したミシンを実際に使っているのを見て感動した」
(大分高専・阿南木花さん)「10年前に贈ったミシンを今でも使ってくださる方がいて、大切に使ってくれてうれしかった」
学生たちは実際にミシンが使われている家庭を訪れ、現地の様子や住人の思いに触れました。中には贈られたミシンで生計を立てて子どもを学校に通わせることができた家族の姿もありました。
(現地の人)「町でミシンを使って収入を得ることができるようになったありがとうございます」「子どもたちを学校に行かせることができるようになった」
(大分高専・篠田侑志さん)「ミシンを贈られた大人だけでなくてその子どもにも支援の輪が広がるのが見えてうれしかった。今までよりもきれいに磨き上げて使いやすいようにしようと思う」
現地の人たちとの交流を経て学生は活動への思いを一層強くしています。
(阿南木花さん)「この活動に入って国を超えて活動出来てよかった。ミシンを寄贈してくださる方は、現地の方々を助けてあげてくださいという優しさがつまって送られてくるので、私たちがその優しさをつなげていきたい」
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