東海道新幹線は1日、開業から60年を迎えた。東京駅では、1964年の開業時に使われたのと同じ19番線ホームで、午前6時の始発「のぞみ1号」の発車に合わせた出発式があった。

JR東海の丹羽俊介社長(右から4人目)らが出席して開かれた東海道新幹線60周年出発式で、和知勝之東京駅長(右)の出発の合図で発車するのぞみ1号(笠原和則撮影)

 JR東海の丹羽俊介社長は「今日から始まる未来に向けて、一層皆さまに愛される東海道新幹線をつくっていく」とあいさつ。テープカットに続いて、東京駅長の合図で発車のチャイムが鳴ると、のぞみは警笛を響かせて博多に向かって出発した。  19番線ホームには、開業に尽力した元国鉄総裁・十河(そごう)信二さんの顔をかたどったレリーフもある。出発式の様子をカメラに収めた埼玉県杉戸町の中学2年・大津理樹(りき)さん(14)は、学校で交通研究部に所属しているといい、「東海道新幹線は日本で最初に走った新幹線。60年間、安全に多くの人を運んですごい。出発式を見られて良かった」と話した。

東海道新幹線開業60周年を記念し、東京新聞などが製作した記念号外が配られた

 同駅日本橋口では、東京新聞と中日新聞などが合同で作成した記念の号外が配られた。(笠原和則、塚田真裕) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。