日本列島に向かって北上を続けている“ダブル台風”。今週は九州や本州で大雨が懸念されるほか、豪雨災害に見舞われた能登では30度を超える暑さにも警戒が必要です。
風に煽られ、道路脇の木が激しく揺れてます。これは、台風17号の強風域に入った小笠原諸島・父島の様子。
撮影者
「スマホ持っている手も煽られるような感じ。歩いているだけで後ろから強く押されるような感じで。立っていても2、3歩おっとっとって、前に押されるくらいの強さ」
日本列島の南にある2つの台風。
台風17号が接近してる東京・八丈島では、3時間で56mmの雨が降りました。台風17号は、1日にかけ関東沖を北上する見込みです。
一方、大型で非常に強い台風18号は、今週半ばに暴風域を伴って沖縄地方に。石垣島では漁師らが台風の接近に備え、船を陸揚げしていました。
週の半ば以降は九州や本州でも雨となるほか、南から暖かい空気が流れ込む影響で、週末は金沢などの日本海側で30度を超える予想となっています。
季節外れの暑さが懸念される中、記録的豪雨が襲った能登地方では…
記者
「こちらの仮設団地では、泥だらけになった家具や家電などがこのように運び出されています」
石川県輪島市では、元日の地震で被災した住民が暮らす仮設団地のうち5か所が床上浸水。復旧工事のため、住民は仮設住宅からの退去を余儀なくされました。
仮設住宅に住む男性
「冷蔵庫が浮いてしまってね。ここに洗濯機があって、ここに冷蔵庫があって、それが浮いて水の上に」
きょう退去するという男性のもとにやってきたのは市の職員。部屋に貴重品が残っていないかなどを確認して回りました。
職員
「もう忘れ物ない?」
男性
「ないない」
職員
「そしたらカギ閉めますね」
同様の退去は珠洲市の避難所でも。84歳の瀬戸靖子さん。仮設住宅が浸水し、倉庫にしまっていた子ども達の結婚式の写真が水浸しになってしまったといいます。
仮設住宅が浸水 瀬戸靖子さん
「ちょっとの泥なら取れるんですけど、これは取れない」
今はカーペットをはがし、木材がむき出しになった床の上にタオルを敷きつめ、生活を続けています。
修繕のための一時退去は「仕方がない」と話す一方、ようやく慣れてきた仮設を離れることには不安も…
仮設住宅が浸水 瀬戸靖子さん
「残念。残念だけど、でも明るく生きていかなきゃ」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。