大分県国東市で米作りをしているお笑い芸人、次長課長の河本さんが台風10号の被害を受けた自分の田んぼを訪れ、片付けや収穫作業に取り組みました。

29日国東市安岐町朝来地区にやってきたのは次長課長の河本準一さん。米作りの師匠と仰ぐ農家の長野武広さんを訪ねました。

朝来の米にほれ込んだ河本さんは2019年から長野さんの指導の下、米作りに取り組み「準米」と名づけた米を全国に発信しています。

(長野武広さん)「この田んぼまで水が来た。向こうの方はゴミがある」

長野武広さんと河本準一さん

5月には自ら田植えをした河本さん。稲の収穫を目前に控えていましたが、8月の台風10号で大きな被害が出ました。大雨の影響で川が増水して田んぼが浸水。流れ込んだ土砂やゴミを重機を使って取り除きましたが、台風の爪痕は1か月経った今も残っています。

(次長課長・河本準一さん)「初めての経験ですから、ショックもでかいですけど、僕よりもショックがでかいのは師匠の長野さんなんで。受け止めがちょっと複雑ですね。やれることをやりましょう。いまできることをね」

河本準一さん

近所の人も含め10人ほどで作業するも、稲が倒れたり石が流れ込んだりしたエリアには機械が入れません。

(河本準一さん)「稲を起こして刈って、起こして刈ってってことですね」

そのため、手作業でゴミの片付けや稲刈りを進めます。

(河本準一さん)「こんなところに石があるはずがないんだから」

30年以上の米作りの中で最大の被害を受けた長野さん、この窮地でも収穫できた地元の米を全国の消費者に届けたいと話します。

(長野武広さん)「お米がおいしいとみなさんから評判いただいていて、どうにか応えていけるようにしていきたい」

(河本準一さん)「地元が大変だということは理解してほしいですね。農家さんは命をはってやっているんで、いま以上に国東の朝来の米をめちゃめちゃ食ってもらいたい」

大きな被害をもたらした台風10号。その影響は今なお続いています。

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