青森県の「イトーヨーカドー弘前店」が29日、48年の歴史に幕を下ろしました。県内にあるイトーヨーカドーは全ての店舗が撤退しました。

「ありがとう!」

29日の営業最終日には、午後7時に閉店の時刻を迎えると、多くの人が別れを惜しみました。

「イトーヨーカドー弘前店」は1976年に開業し、バスターミナルに直結する商業施設として弘前市民を中心に48年に渡って親しまれてきました。

営業最終日に訪れた人は
「小さい時からあるのでやっぱり思い出の地ですね」

「ここは結構品物が豊富でよく買い物に来ましたよ」

「すごい人がたくさんいて実感がわいてきた本当に終わっちゃうんだなと思いました」

ファストフードショップ「ポッポ」の看板商品・クレープを求める列は、最大で6時間待ちになる盛況ぶりでした。

最後の「ポッポ」のクレープを受け取った男性は
「たった今取りに行ったんですけど、まさか自分が最後になるとは思ってなくて…。そのクレープを家族とこれから食べて、この寂しい気持ちをかみしめたいと思います」

青森県進出から半世紀―。
かつて県内に最大5店舗を構えたイトーヨーカドーは、弘前店の閉店で県内から姿を消すことになりました。

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