県外で活躍する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったそのとき、どのような思いや決意があったのか。第94回のストーリーは、青森市出身、大道芸人のドラマチック・ガマン。

お祭りなどのイベントでディアボロというコマを使ったジャグリングを中心にハイテンションの熱量と声量が特徴の熱血大道芸人として活動している。

人を楽しませる職業に就きたい

小さい頃から小説や漫画を読むのが好きだったガマン。小学生の頃には自作の漫画を書いていた。

ドラマチック・ガマン
「“青い鳥文庫”とか“ズッコケ三人組”とか、母に“ハリー・ポッター”の読み聞かせをしてもらっていて、小説を自分で書いてみたり漫画も自分で出版社に投稿してみたりして、何かしら人を楽しませる娯楽の職業に就きたいなと漠然と思ってました」

中学生になると全校生徒の前でコントや歌を、高校では友達と漫才やヒーローショーをするなど、将来は自分を表現でき人を楽しませる職業に就きたいと思っていた。

学生時代のドラマチック・ガマン

ドラマチック・ガマン
「中学校、高校は特にお笑い芸人になりたいと思っていて、漫才のネタとかコントのネタとかずっと書き溜めていました。人が楽しむものだったら、漫画でもアニメでも映画でもコントでもお笑いでも何でもいいのかなみたいな感じはあったと思います」

大学は国公立を狙い、茨城大学へ。好きな小説と自分をリンクさせ、大学の大道芸サークルに入部することに。

ドラマチック・ガマン
「森見登美彦さんという作家の“夜は短し歩けよ乙女”とか“四畳半神話大系”という小説の中で、めちゃくちゃ変なサークルに主人公が入るのを見て、俺も変なサークルに入ろうと思って。茨城大学で一番変なサークルだったのが大道芸サークルでした」

衝撃を受けた大道芸人のパフォーマンス

茨城で初めて見た大道芸人のパフォーマンス。度肝を抜くそのパフォーマンスに衝撃を受け、ガマンは路上で行うパフォーマンスというものに魅了されていく。

ドラマチック・ガマン
「路上に立ちました、歌っても踊ってもジャグリングしてもマジックしてもいいですから誰かを楽しませてくださいっていう、裸一貫感というか、こういうのはワクワクしますよね」

その後、人を楽しませるという意味では似ているテレビの制作会社に一時期就職をしたが、大道芸人の夢を諦められず退社。バイト生活をしながら本格的に大道芸人を始めた。

そして2019年に、大道芸人の大会で優勝し大道芸への自信が確信に変わる。

大道芸人の自信が確信へ

ドラマチック・ガマン
「大道芸の大会ってあんまり見ないじゃないですか。それが茨城で1回目ということで、実際にプロとして活動して1年経つか経たないかという時に優勝して、その時が“あっ俺いけるな、いけるんだ”と思いました」

そんなガマンの大道芸の根本にあるのは、青森ねぶた祭。

ドラマチック・ガマン
「年間通した時のねぶた祭みたいなイメージの大道芸ができるようにしたいなと思っています。冬を耐え忍んだ後にくるお祭りみたいな喜びを(大道芸をする)30分の中で表現できるように頑張っています」

一流のパフォーマーが競演する大道芸フェスティバルにも参加。観客のことだけを考え、日々大道芸を研究している。

ドラマチック・ガマン
「自分が用意したものを出すことが100点じゃなくて、その場所のそのお客さんとその場所の雰囲気とが合わさり100点を作るものなので、いろんな所に対応できるような懐が深くて広い芸人になりたいですね。
東京で一番面白い大道芸人になって、青森の学生たちに大道芸を披露したい。娯楽をぶつけたいですよね」

「青森で育んだけっぱれ魂で、東京で大きい声を出して頑張っております」というドラマティック・ガマン

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分
「TurningPoint」2024年9月24日(火)放送回より

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