日本の南海上で発生した、「台風16号」は「熱帯低気圧」に変わりました。そして今、日本の南には4つの「熱帯低気圧」があり、このうち1つが台風に発達する可能性があります。日本へはどのような影響があるのでしょうか。

「台風16号」は熱帯低気圧へ

26日、台風16号は「熱帯低気圧」に変わり、日本の南をゆっくりと南西に進んでいます。中心気圧は1004 hPaです。

東日本太平洋側では、熱帯低気圧や、このあと発生する見込みの温帯低気圧周辺からの暖かく湿った空気が流入し、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となる所がある見込みで、東日本太平洋側では、27~28 日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要です。

また、南西諸島でも、熱帯低気圧周辺からの暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある見込みです。南西諸島では28 日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に注意が必要です。

日本の南に4つの「熱帯低気圧」が存在

気象庁の最新の天気図をみてみると、台風16号から変わった熱帯低気圧を含めて、現在4つの熱帯低気圧が日本の南に存在しています。

このうち、最も東側にあるマリアナ諸島近海の熱帯低気圧について、気象庁は27日にも「台風」へ発達する可能性があるとして進路予測を始めました。

残る2つは、中心気圧が1004ヘクトパスカルと1006ヘクトパスカルで、ほとんど停滞しています。

27日に「台風17号」発生の可能性

【26日15時の実況】
種別:熱帯低気圧
存在地域:マリアナ諸島
中心位置:北緯16度20分 (16.3度)東経147度00分 (147.0度)
進行方向、速さ:西 10 km/h (6 kt)
中心気圧:1004 hPa
中心付近の最大風速:15 m/s (30 kt)
最大瞬間風速:23 m/s (45 kt)

【27日15時の予報】
種別:台風
存在地域:マリアナ諸島
予報円の中心:北緯18度50分 (18.8度)東経144度30分 (144.5度)
進行方向、速さ:北西 15 km/h (9 kt)
中心気圧:1002 hPa
中心付近の最大風速:18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速:25 m/s (50 kt)
予報円の半径:130 km (70 NM)

【28日15時の予報】
種別:台風
存在地域:小笠原近海
予報円の中心:北緯21度20分 (21.3度)東経141度10分 (141.2度)
進行方向、速さ:北西 20 km/h (10 kt)
中心気圧:1002 hPa
中心付近の最大風速:18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速:25 m/s (50 kt)
予報円の半径 200 km (110 NM)

【29日15時の予報】
種別:熱帯低気圧
存在地域:日本の南
予報円の中心:北緯24度35分 (24.6度)東経138度00分 (138.0度)
進行方向、速さ:北西 20 km/h (11 kt)
中心気圧:1004 hPa
予報円の半径:260 km (140 NM)

気象庁HPより
気象庁HPより

今後の気象情報に注意してください。

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