国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊などは26日、詐欺の疑いで、指定暴力団住吉会幹部の時田一則(60)=東京都台東区、同会系組幹部の川上峰央(53)=東京都足立区=両容疑者ら男3人を逮捕したと発表した。

◆「手続きは税理士」受給資格ない人に持ちかけ…

 逮捕容疑では、税理士や申請者と共謀して、申請者が新型コロナの影響で減収した個人事業主などと偽って給付を申請。2020年6月に中小企業庁から100万円をだまし取ったなどとされる。  捜査関係者によると、時田容疑者らは組員に申請者を集めるよう指示。組員はLINE(ライン)のグループで「フリーターでも可」「手続きは税理士がやる」などと受給資格のない人にも持ちかけた。  申請者は組員に運転免許証などの画像を送り、組員から画像を受け取った税理士=別の詐欺罪で服役中=が給付に必要な書類を偽造。申請手続きを代行していた。10〜70代の男女166人に申請させ、そのうち66人がそれぞれ100万円を受給。100万円の給付金のうち50万円を組員側に仲介料として上納させ、組の資金源としていたという。 

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