奥能登を襲った記録的な豪雨により、集落の孤立が相次いでいる石川県輪島市。発災から6日目となった26日、ようやく自衛隊のヘリを使った救出が始まり、大沢町西保地区の住民38人が集団避難しました。

自衛隊員「荷物預かりますので、隊員に預けてください」

26日午前、輪島市大沢町の西保地区で陸上自衛隊が撮影した映像です。

記録的な豪雨が能登を襲った9月21日以降、集落に取り残されていた住民は、自衛隊員に先導されながらヘリに乗り込み故郷を離れます。

記者リポート
「午前10時、西保地区からの第一便が到着しました。5日間取り残されていた住民が集団で避難します」

西保地区では土砂崩れや倒木で道がふさがれ、住民48人が取り残されていました。

25日、市の職員がヘリコプターで地区に入り、住民の意向を確認したところ、38人が集団避難に同意したということです。

避難住民「電気と水道が来ない、1人で会話もなく日が長い」

4機のヘリが稼働し、孤立集落と航空自衛隊の輪島分屯基地を往復しながら住民を無事に避難させました。

避難した男性
「やっぱり電気がこんし水道がこん。一人家おると会話もないテレビもこんし日が長くて」

女性
「谷の上に家。下は大川。流れてくるかもと心配で。よかった…ありがとう」

住民の中には100歳の人も

住民の中には100歳の人も。自衛隊員が両脇を抱えながら、ゆっくりと歩みを進めます。

集団避難した住民はマイクロバスに乗り込み、輪島中学校など市内の避難所に当分の間、身を寄せることになります。

一方、西保地区では住民10人が集落に残る決断をしていて、自衛隊以外に民間のドローンを使って支援物資の輸送なども27日以降、検討されています。

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