近い将来発生が予測されている、南海トラフ巨大地震。岡山県倉敷市ではきょう(26日)、災害時の連携を確認しようと1000を超える団体が参加した街全体で一斉の地震対応訓練が行われました。
倉敷市役所。いつもと同じ、始業風景です。午前9時。
(アナウンス)
「極めて大きな地震が発生しました」
職員が一斉に机の下に隠れます。
市役所内の別の場所でも…
(訓練の呼びかけ)
「手やカバンで頭を守ってください」
小学校でも…アナウンスを合図に一斉に始まった、地震対応訓練です。
和歌山県沖で巨大地震が発生したという想定で行われ、市内の小学校や病院など1096の団体や市民合わせて9万人以上が参加しました。
市役所では、地震発生直後に職員が災害対策本部を設置。
「県のシステムにも入れるかどうか、全部確認してください」
防災システムの立ち上げや各地の被害情報の収集を実践しました。
津波を想定して高層階への移動も確認
校庭を走る子どもたち倉敷市立葦高小学校では、全校児童・約630人が参加。普段行っている校庭への避難に加え、津波による洪水から身を守るため高層階への移動経路を確認しました。
(小学1年生)
「静かに自分の体を守って動きました」
「地震や津波がきたとき、練習したことを発揮できるようにしたいです」
今後30年の間に高い確率で発生するとされている、南海トラフ巨大地震。倉敷市でも大きな被害が予測されていて、市は被害の把握や避難所の設置を迅速に行うため、関係機関や市民との連携を強化したいとしています。
(伊東香織 倉敷市長)
「地震発生の確率も高くなっていますので、実際にみんなで行動してみる。みなさんの間で地震への備えを前に進めていければ」
倉敷市では今後も年に1回のペースで官民一体の一斉訓練を実施していきたいとしています。
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