熊本県天草市にある「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした人が相次いで体調不良を訴えた問題で、県は9月26日、「滝周辺がノロウイルスなどより汚染されたことで、川遊びをした人が経口感染した可能性がある」と発表しました。

8月13日、熊本県天草市の下津深江川にある「轟の滝」周辺で川遊びをした高校生7人が、下痢や吐き気の症状を訴えて病院で診察を受けました。

その後も保健所などに同じような症状を申し出る人が相次いでいて、県によりますと8月30日までに医療機関から保健所に報告した人は124人、本人や保護者から直接保健所に報告した人は191人で、症状を訴える人はのべ315人に上っています。ただ、両方に報告した人がいる可能性もあり、正確な人数はわかっていません。

熊本県は8月27日、川の水や患者の便からノロウイルスが検出されたと発表しましたが、川の水と患者の便ではウイルスの遺伝子型が異なったことから「関連性は疑われるが断定までには至らなかった」と説明し、周辺の水質検査や、川遊びをした人への聞き取り調査を続けていました。

県は9月26日の会見で、調査の結果、8月12日ごろに川でノロウイルスなどによる汚染が発生し、さらに川の水量が少なくウイルスが滞留したために、川遊びをした人が経口感染した可能性があると発表しました。

一方、汚染の原因としては「ノロウイルスなどに感染した人が滝で嘔吐・下痢をしたことなどが疑われるが、特定には至らなかった」としています。

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