北海道に次いで畜産の産出額が全国2位の鹿児島県。しかし、この10年で肉用牛を飼養する農家が4割近く減ったことが報告されました。

鹿児島県のおととしの畜産の産出額は3473億円と全国2位で、県の農業産出額のおよそ6割を占めています。

25日の県議会では、物価上昇による飼料の高騰などが県の基幹産業を担う農家を圧迫しているとして、県議から質問が出ました。

(寿肇県議)「特に家畜用飼料の価格は、2年間で38%上昇した。持続可能な経営が課題となっている」

(鹿児島県 米盛幸一農政部長)「飼料コストの低減を図るため、昨年度から地域資源フル活用飼料増産対策事業により支援を行っている」

県の担当者からは、肉用牛を飼養する農家は今年度およそ6000戸で、2014年のおよそ9600戸と比べて10年間で4割近く減少したことが報告されました。理由として、生産者の高齢化や経営不振などを挙げています。

また県議会では、県警の相次ぐ不祥事をうけ百条委員会を設置するかどうかを検討していて、あさって27日か、最終本会議の来月9日に採決されます。最大会派の自民党が「設置反対」の方針を決めているため、否決されるとみられます。

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