記者会見する松丸正弁護士(左)ら=25日午後、和歌山市

 2018年8月の台風20号の災害対応に和歌山県田辺市の危機管理局長として長時間従事した中野典昭さん=当時(57)=が脳出血を発症し過労死したのは、市が安全配慮義務を怠ったためだとして遺族が25日、市に約7100万円の損害賠償を求めて和歌山地裁に提訴した。  訴状などによると、中野さんは18年8月23日朝から24日夕方まで、休息や睡眠を取らず33時間以上にわたり避難勧告や避難指示を出すなどの災害対応に当たった。退勤後の25日に自宅で脳出血を発症し、搬送先の病院で26日に死亡した。


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