大相撲秋場所で優勝した関脇・大の里の大関昇進が25日正式に決まりました。
昇進伝達式に臨んだ大の里は、「唯一無二の力士を目指し相撲道に精進します」と口上を述べ、今後の活躍を誓いました。
茨城県阿見町の二所ノ関部屋での昇進伝達式では、使者の2人の親方が訪れ全会一致で大関に推挙されたことを伝え、大の里が口上を述べました。
大の里「謹んで申し上げます。大関の地位を汚さぬよう唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」
「こんなに人が」 緊張の時間を振り返る大の里
大の里は、秋場所で13勝をあげ2回目の優勝を果たし、3場所で34勝の成績で25日に正式に大関昇進が決まりました。
昇進伝達式のあとの会見で、口上について尋ねられた大の里は緊張の時間を振り返りました。
大の里「もうまず緊張していました。本当にカメラとかテレビとかこっち側でしかみたことがなかったが、こんなに人が集まっているのがわからなかなったので、すごくびっくりした」
父親の思いを乗せた「唯一無二」の言葉 高校の恩師に相談して決める
「唯一無二」の口上は、高校時代の恩師に相談をして決めたということです。
大の里「口上するにあたって、シンプルでいこうか何か言おうかを考えて、相談してこの言葉(唯一無二)になりました。もともと父親が『唯一無二になってくれ』ということを言っていて、父親の思いを込めて恩師が『言ったらどうだ』ということで、この言葉になりました」
練習は「めちゃくちゃした」と語る大の里、口上を終えてからは安堵の表情を浮かべていました。
「明るい話題が石川県に届けられたかな」 能登豪雨の地域にも思い
石川県津幡町出身の大の里。奥能登では豪雨災害に見舞われるなか、被災地への思いも口にしました。
大の里「輪島だったり能登が大変な状況にいまなっているので、こうやって優勝と大関昇進という明るい話題が、きょう石川県に届けられたかなと思うので、少しでも自分の相撲で元気が出てくれるとうれしいなと思っていましたね」
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