任期中、最後の外遊としてアメリカを訪れていた岸田総理は、日本時間のけさ、帰国の途につきました。同行している官邸キャップの川西記者の報告です。

岸田総理が幼少期を過ごし、「第二の故郷」とも語るここニューヨーク。3年間の首脳外交を思い出の地でしめくくりました。

岸田総理は、バイデン大統領の私邸に招かれる異例の待遇を受けたあと、クアッド首脳会合の終わり際には拍手で送られました。また、ウクライナ・ゼレンスキー大統領との会談では、これまでの支援に感謝するとして最高位の勲章を授与されました。

現在、自民党総裁選には9人が立候補していますが、岸田総理は周囲に対して「自分のような首脳外交をできる人がどれほどいるのか」と語り、強烈な自負心をのぞかせています。

一方で、ロシア軍の哨戒機が3度にわたって領空侵犯したほか、中国・深センの日本人学校で男子児童が襲われ死亡した事件などで、中国との関係も難しい局面を迎えています。

岸田総理
「私の内閣で進めてきた政策を引き継ぎ、それを発展させていくことができる方は誰なのか。各候補者をしっかり注視していきたいと思っています」

総裁選で誰を支持するのかは言わないとしている岸田総理ですが、外交を含めた自身の路線を継承・発展してくれる候補をギリギリまで見極めるものとみられます。

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