トキが佐渡中央部へ集中し、繁殖率が下がっていることを受け、新潟県佐渡北部の“大佐渡”地域に23日、トキ8羽が放たれました。
大佐渡地域への放鳥は6月に続くもので、今回は放鳥場所でトキを慣らす仮設ケージも15年ぶりに使われました。分散飼育地のひとつ・長岡市の小学生もケージの扉を開け、23日は合わせて8羽のトキが飛び立ちました。
【長岡市立寺泊小学校 小林咲葵さん】
「トキを放鳥したのはあっという間だったけど、トキが元気よく飛び立っていくのが見えてうれしかったです」
2008年に始まった放鳥は佐渡中央の新穂が中心で、トキが島中央部に集中し、繁殖率が低下しています。
【佐渡自然保護官事務所 篠崎さえか 首席自然保護官】
「どれだけ、この北田野浦の土地に戻ってくるか、残るのかをまた確認してから、本州への放鳥に向けて検討を進めていきたいと考えています」
放鳥と繁殖により佐渡には推定532羽が生息していて、野生復帰15年が過ぎ、今後も新たな試みが続きます。
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