来週から郵便料金が、3割程度値上げされるのをご存じでしょうか。具体的にいくらになるのかと言いますと、はがきは63円から85円に。そして封書は重さによって84円(25グラム以内)、94円(50グラム以内)などと分かれていますが、50グラム以内は110円に統合されます。

 値上げは、消費税率の引き上げによる値上げをのぞけば、30年ぶりです。

値上げの背景にはデジタル化による郵便物の減少があるんです。手紙やはがき離れは今後、さらに加速するのでしょうか。

「郵便料金が値上げ」街ゆく人に聞きました。普段、あなたは手紙を書きますか?

手紙書かない派 20代男性
「書かないですね、最近は特に。手紙に代わるものが今の時代たくさんあったり、わざわざ切手買って、手紙買ってっていうよりかは、手軽にLINEやメールで済ませてしまうことが多い」

 

 手紙書く派 30代女性
「(手で書くことは)絶対必要だと思います。メールとかでタイプしちゃうとなくなっちゃう要素が手紙にはある」

 手紙書かない派 20代女性
「手紙もらったほうは、書いてくれているから思いが伝わるし、うれしいかなって思う。便利さでいったらスマホのほうがいいかな」

 手紙書く派 70代女性
「便利なのは電話やメールなんですけど、(手紙のほうが)印象が残るというのか。時間があったときに、いつでもはがきや手紙は読み返すことができることが大きな利点」

 一方で若い世代からはこんな意見も…

手紙は重たい 20代女性
「手紙だとなんか気持ちが、思いが伝わりすぎちゃうじゃないですけど、手紙だと重たいかなみたいな」

手紙は間違えられない 20代女性
「相手のことを思って書いてる時間は好き。ドキドキも含めて好きなんですけど、(手紙は)間違えちゃいけないって思ったりとかちょっと苦手かもしれない。」

手紙はかたい 20代男性
「身近な人とは、割と今はSNSとかで簡単にやり取りできちゃうので、ちょっと手紙になるとかたい感じを感じちゃって、親しいからこそあんまり送らないかなと思っちゃいます」

手紙に関して興味深いデータがあります。

 日本郵便が全国の小学生を対象に行った調査では、年賀はがきを1通も出さないという小学6年生は2011年度は6.2%だったのに対し、2023年度になると32.4%になっています。

3割の子が年賀状を1通も出さないと答えているわけです。

そして、自分の住所を正しく言える小学6年生は2011年度に86.6%だったのに対し、2023年度では57.5%になっています。

住所を聞いてもわからないということになってしまっているんです。

さらに、郵便番号を正確に言えるという小学6年生は2011年度には78.3%いたのですが、2023年度は31.8%に減少しています。

このままだと、手紙を書く文化がなくなっていく可能性があります。

 手紙の良さについて、手紙文化振興協会の代表理事むらかみかずこさんはこのように話しています。

手紙文化振興協会 むらかみかずこ代表理事
「(手書きの手紙には)メールやSNSにはないアナログならではの温かみがある。相手を思いながら言葉を紡ぎ、実際に文字をしたためることで言葉の力が何倍にも強まる」

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