爛漫の春が青森県内の川にも訪れています。外ヶ浜町では、水が温みハゼ科の小魚、シロウオが遡上していて「簗(やな)」と呼ばれる仕掛けで漁をする“春の風物詩”が広がっています。

外ヶ浜町の蟹田川の河口付近です。川を泳ぐのは体が透き通ったハゼの仲間『シロウオ』です。

春になると産卵のため河川を遡上し始め、それを「梁」と呼ばれる柵で囲い込んで漁をします。

25日は午前中だけで8~10kgほどのシロウオが獲れたということで、4月20日に始まった漁では、多い方だといいます。

地元のシロウオ漁師 鈴木進さん(68)
「ことしはですね、すごい遅いです。海の水温と川の水温が同じになったときに遡上が始まると昔から聞いています」

外ヶ浜町役場によりますと、近年は漁の担い手が不足し、多いときで14基あった簗は2024年は3基まで減少。これに伴って2023年の漁獲量は、過去10年平均の半分ほどになりました。

その貴重な「シロウオ」は淡泊な味と独特な味わい方が、地元だけでなく観光客にも人気でシロウオ料理を提供する店はこの時にぎわいを見せています。

五所川原から訪れた人は
「ぶりんぶりんしている。口の中でシロウオさんをつかまえないと喉に入るのでビビらずにかじっています」

東京から訪れた人は
「シコシコ感最高!でも申し訳ない感じ…」

料理店「かにた川」代表 戎 サツさん(86)
「生で食べるのと、揚げたり煮たりするのはまた全然違うので、シロウオを食べてほしい」

蟹田川のシロウオ漁は大型連休あけまでで、味わえるのもあと少しとなりそうです。

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