県外で活躍する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったそのとき、どのような思いや決意があったのか。第93回のストーリーは、黒石市出身 理容師兼オーナーの桑野雄毅。
神奈川県相模原市にある「Me:llow hair lounge(メロウ ヘアラウンジ)」
桑野は理容師をしながらこの店を経営している。
影響を受けたファッション、音楽、ヘアスタイル
絵を書いたり物を作ったりと、手先の器用な子どもだった桑野が、理容師を知ったのは小学生の頃。
桑野雄毅さん
「自分が髪を切りに行ってなんかカッコよくなって、この仕事、理容師や美容師っていいなっと思って」
成長するにつれて桑野に影響を与えたのが、髪型に加えて、ファッションや音楽。
桑野雄毅さん
「高校の時、ちょこっとだけバンドをやったりとかしてて、そういう音楽の文化とかファッションとか髪…みたいな感じで繋がっていったかな」
高校卒業後、理美容の仕事をするため弘前市の専門学校へ。その後、親元を離れた場所で自立して仕事を始めようと動き出す。
桑野雄毅さん
「親には言わず、自分で電話してアポイント取って、行きの夜行バスをとった後に、親に“ちょっと県外のお店へ行きたい”と言っちゃいました」
働き出したのが、相模原市の今のお店。2~3年アシスタントをやった後、店長に。26歳で、お店の後輩だった女性と結婚。その結婚をきっかけにお店を譲り受けることになる。
前オーナーからのバトンパス
桑野雄毅さん
「元々いたオーナーさんが引退することになって、そこで僕がそのまま買い取ったというか譲り受けたっていう感じですね。心配は結構あったんですけど、それよりもとにかくやらなきゃみたいな感じの思いの方が、今思うと強かったのかなと」
オーナーとして最初の仕事は、お店の改装と名前の変更。店名は「柔らかい・心地よい」という意味の「Mellow」に。
桑野雄毅さん
「“Mellow”の最初の文字がMとEで“ME”。“ME”っていうのは、自分とか私とかという意味があって、お客様もお店で自分らしく居られる場所、あと働く人も自分らしく居られる場所、あとはゆっくりできる場所っていう思いが入った名前です」
コンテストは自分を表現する場
桑野雄毅さん
「コンテストがすごく好きで、自分の表現したいことができる場」
桑野は経営だけでなく、理容師として腕を磨くことも忘れない。毎年コンテストにもチャレンジしている。去年は「22th Hair Contest ONE STEP」(※)で念願の1位を獲得。理容師としての自信にもなった。
※「Hair Contest ONE STEP」…神奈川県を中心としたサロンの理美容師が参加するヘアコンテスト。ウイッグ部門、モデル部門などの審査が行われる。
クリエイティブな部分もある理容師としての仕事、桑野はさらにその上の段階を目指している。
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