安曇野市ではかわいそうなネコを減らしたいと活動している会社があります。
人とネコの「いい関係」取材しました。


安曇野市で精密部品の加工を手がける「シーケイテック」。

設計から加工、組み立てまで高い精度の技術が評価を受けています。

事務室を覗いてみると従業員が仕事に熱中…

と思いきや、目の前にはネコ。

こちらにもネコ。

機密書類が並ぶキャビネットの上にも…

「ニャー」

社長に話を聞こうと訪ねてみると…社長室も様子が変です。

小林純矢社長:
「どんどん猫に占領されて8割がた猫部屋になってます」

「よしよしよし」

「一応お仕事中なんすよね」
「はい。仕事中です。でもうちの会社は猫優先なんで…仕方なく今仕事を中断してます」

なんと、6匹ものネコが会社の中で暮らしているのです。

小林さんが猫を飼い始めたのは5年前にさかのぼります。

小林純矢社長:
「5年前の10月に突然こんなちっちゃい子猫が会社の敷地内に入ってきまして、ちょっと会社にあったお菓子をあげてみたんですよね。やっぱすごく空腹だったらしく、がっついて食べてたんで、ちょっとほっとけなくなってキャットフードを買いに行って定期的にご飯をあげるようになったんですよね」

子猫が住みつくようになるとその親猫もやってきて…

小林純矢社長:
「1匹保護すると、また次が来るみたいな、その繰り返しで、あれよあれよという間に増えていきました」

トイレ掃除は、社長の日課です。

小林純矢社長:
「朝からトイレ掃除をするっていうのは、いいことあるんじゃないかなっていう。きっと招き猫で、会社にとっていいこともあるかなっていうのを信じてます」



ネコのいる職場に従業員は・・・

女性従業員:
「いい時と悪い時と。パソコンに猫が寝転がっちゃうんで、そうすると、急いでるときとかは困ったなって思うんで…」

女性従業員:
「一番癒しをもらってます。邪魔されたら邪魔されたでいつも仕事の手を止めてみたいな感じにしてます」

従業員にも可愛がられ自由気ままに暮らす6匹のネコ。

もともとは全て野良猫でした。

野良猫を保護し、不妊や去勢手術をして「地域猫」として見守る活動に力を入れてきた小林さん。

県が行うSDGs推進企業にも登録されました。

小林純矢社長:
「1匹でもね、その生涯預かってちょっとでも幸せになってほしいっていう思いなんで。1人ですとか1軒ですとか1社ではどうしても限りがあるので、こういった保護猫活動、地域猫活動がもっともっと広がっていったらなっていう思いでいます」

人とネコが「いい関係」で幸せに過ごせるまちになるように。

小林さんはこれからもかわいそうな猫が減るよう活動していきたいと思っています。

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