100歳になる東京都内のお年寄りの長寿を祝う都事業で、小池百合子知事が19日、新1万円札に肖像が描かれた渋沢栄一のひ孫、渋沢雅英さん(99)を訪ね、お祝い状や記念品を贈った。栄一が書庫や接客に使った青淵文庫(東京都北区西ケ原)で面会した。

◆渋沢栄一に関する活動続ける

小池都知事(左)と懇談する渋沢雅英さん(中村千春撮影)

 雅英さんは来年2月に100歳になる。小池知事が「おめでとうございます」と声をかけ、記念品の江戸切子のグラスなどを手渡した。「何を飲まれますか」と質問すると、雅英さんは毎日飲むという「ワインかな」。長寿の理由を「勝手なことばかりしています」と言って笑った。  渋沢家の現当主で、東京女学館の館長、渋沢栄一記念財団の理事長などを歴任。現在は財団の相談役で、栄一に関する書籍を執筆し、栄一の手記のデジタル化に取り組んできた。入れ歯も補聴器も使わず、テレビでニュース番組や相撲を見るのが好きという。  事業は本年度中に100歳となる3969人(1日現在)が対象。雅英さん以外には知事の代理が記念品などを贈る。(鈴木里奈)

長寿の秘訣や曾祖父・渋沢栄一の思い出を話す雅英さん=東京都北区で(中村千春撮影)



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