熊本県弁護士会に所属の男性弁護士が、依頼者からの預り金など約670万円を不正に引き出した疑いが持たれています。
きょう19日、男性弁護士はRKKの取材に応じ、私的流用がないことを強調しました。
19日午後、不正の疑いが持たれている金子愛弁護士が電話取材に応じました。
弁護士金子愛・コンコード法律事務所 金子愛弁護士「競馬とか麻雀とかに使ったわけではなくて、他の方の清算のために送金しただけ。私用には使っていません」
県弁護士会によりますと、金子弁護士は裁判の和解金などを管理していた2つの口座から約670万円を不正に引き出した疑いが持たれています。
本来、裁判などで使う口座は県弁護士会に届けを出す必要がありますが、この2つの口座は届けが出されていませんでした。
この一連の行為が悪質だとして、県弁護士会は金子弁護士の懲戒請求の手続きを進めています。
金子弁護士は引き出した現金は裁判で必要な支払いなどに使ったと釈明しました。
双方の主張は?
今回、県弁護士会が問題視しているのは、「和解金 約340万円を依頼者に返金せず出金」「相手に支払うべき約327万円を支払わず出金」の2件の不正な引き出しで、いずれの口座も必要な届けが出されていなかった点です。
キャスター「金子弁護士は『私的な利用はない』と説明しましたよね」
金子弁護士は届けをしていなかった点は認めています。本来は届けを出した口座を使うべきところを、振込手数料が安くすむなどのメリットがあったため、届けを出していないインターネットバンキングを使用していました。
預り金はその後、依頼人などに渡っているため、金子弁護士は「私的流用はない。問題ない」と話しています。
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