福島県内で相次いで確認されている危険な盛り土。専門の「盛土監視員」が、9月末から本格的に活動を始めることになり、研修会が行われました。

末永万智アナウンサー「こちらの工事現場では、研修会が始まっています。監視員たちは、実際に角度を測るなどして、監視のポイントの説明を受けています。」

田村市のバイパス工事現場で行われた研修会。県内7つの建設事務所に配置される盛土監視員や、建設事務所の職員らが参加しました。

3年前の7月、静岡県熱海市で28人が亡くなった土砂崩れなどを受けて制定された「盛土規制法」。県内でも、西郷村や矢祭町で危険な盛り土が確認されたため、県は、県内全域の盛り土などの規制区域の指定が9月末に完了するのに合わせ、盛土監視員の配置を決めました。

監視員は、危険な盛り土に関する通報があれば、ただちに現場に急行するほか、届け出があった盛り土の安全性の確認や管内の巡回を行います。

現場では、法律に基づいた安全な盛り土の角度や高さなど、監視のポイントが説明され、特殊な器具を使って測定するなど、実際の業務に向けての確認が行われました。

県南建設事務所の盛土監視員「危険な盛り土とはどういうものか、実際に測って体験して、大変勉強になった」

県中建設事務所の盛土監視員「一番は住民の方の安全、危険な箇所をすぐ発見することを一番にやっていきたい」

県都市計画課・櫻澤一朝さん「盛土規制法に基づく規制の実効性を高め、危険な盛り土が発生しないよう努めていく」

盛土監視員は、9月末から、各建設事務所で本格的に業務を始めます。

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