今年3月の内部告発の文書に端を発し、パワハラをはじめ様々な疑惑が浮上した斎藤知事をめぐる一連の問題。9月19日、兵庫県議会で知事への不信任決議案が提出され可決される見通しです。兵庫県政は果たしてどうなるのでしょうか。

 午前10時、県議会議員らによる議会運営委員会が行われ本会議のスケジュールについて協議が始まりました。こうした最中、報道関係者に頭を下げ登庁した斎藤元彦知事。19日も取材に応じ…

 (斎藤知事)「(Qきょう不信任案が提出され可決される見通しですが?)仮に成立した場合には法律の規定に沿って自分としてどのような判断をしていくべきかを、様々な選択肢というのを考えていく。私の思いはしっかり改革を進めていく、県民のみなさんに負託いただいたので4年間しっかりやってほしいということだったので、それをやりたいという思いです」

 改めて続投の意思を表明しました。その一方で午前10時から行われていた議会運営委員会では、補正予算などの審議を粛々と進めることを確認。この時点で一連の審議を終えた後に最大会派の自民党が「動議」を出す形で、不信任案を提出することが決まっていました。

 (記者)「全会一致になりそう?」
 (北野実県議)「そうだと思っています」

 (記者)「きょうの本会議で期待することは?」
 (奥谷謙一県議)「不信任を可決できるようにしたいなと思っています」

 本会議の5分前。多くの報道関係者に囲まれながら会場へと向かう斎藤知事。

 (斎藤知事)「(Qきょうの議会への思いは?)まずは補正予算が成立するように説明していきたい」

 報道関係者に深々と頭を下げ会場へと入っていきました。

 午前11時、本会議がスタート。斎藤知事は冒頭、このように述べました。

 (斎藤知事)「私の言動や県の対応に対して厳しいご指摘をいただいております。多くの県民の皆さまにご心配をおかけしていること、心よりおわび申し上げます」

 今回の問題で県政を混乱させたことについて謝罪。本会議では補正予算などについて審議される中、県議会議員から斎藤知事に向けたかのようなこんな発言も。

 (小西ひろのり県議)「現在の兵庫県は大変厳しい状況に置かれています。兵庫県を支える県職員の一人一人の人権が大切にされること、笑顔になれる政策の充実を切に求めます」

  一度、休憩をはさみ、午後3時に本会議が再開されると…

 (富山恵二県議)「動議を提出します。斎藤元彦兵庫県知事に対する不信任決議案について議員各位の賛同をお願いいたします」

 不信任決議案の「動議」が出されました。この後、不信任案が提出され全会一致で可決される見通しです。

 斎藤知事は辞職するか、10日以内に議会を解散するか、解散せずに失職するかの判断を迫られることに。斎藤知事は一体、どんな決断を下すのでしょうか?

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