再建作業が進む首里城で17日、正殿2階に設置される木彫りの装飾「御差床龍柱(うさすかりゅうちゅう)」と「内法額木(うちのりがくぎ)」が報道陣に公開されました。

奈良県産のヒノキを使用した3枚の板からなる「内法額木」は長さが合わせて約14メートルで、手に入れればどんな願いも叶うとされる火焔宝珠(かえんほうじゅ)に手を伸ばす龍の文様が彫刻されています。

火焔宝珠に手を伸ばす龍



埼玉県産のクスノキを使用した高さ97センチの「御差床龍柱」は新たな知見を元に平成の復元時と比べて腹板にねじれを表現しています。

▽右側の龍柱「阿形」の制作を担当・儀保克幸さん
「制作期間が長かったので、やっと納められて安心、ほっとしています。口をガッと開けている雰囲気だったり、ちゃんと魔を払えるような力を出せるようにと思い頑張った」

完成後のイメージ


「御差床龍柱」と「内法額木」は首里城の正殿2階、玉座が置かれる御差床に設置されます。今後、塗装が施され2025年末ごろに完成する予定です。

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