去年(2023年)12月、熊本県玉名市の民家で、女性の首を絞めて殺害しようとした後、この家に火をつけたとして殺人未遂などの罪に問われている男に、熊本地方検察庁は懲役18年を求刑しました。
70代女性の民家に侵入し…
この裁判は、熊本県玉名市のアルバイト従業員、吉田修(よしだ おさむ)被告(41)が玉名市の民家に侵入し、その家に住む70代の女性の首を絞め殺害しようとした後、家に火をつけ全焼させたとして、殺人未遂や非現住建造物等放火などの罪に問われているものです。
被害女性「今でも思い出してしまう」
9月17日、熊本地裁で行われた裁判員裁判の初公判では女性の意見陳述が読み上げられ、「今でも思い出してしまい、夜に一人になるのが怖い」と訴えました。
検察側の指摘
そして9月18日、検察は論告求刑で「被害者を殺すために、3回にわたって首を絞めたことは強い殺意の表れ。証拠隠滅のために家にあった灯油を使って家を燃やしたのは危険な手口だ」と指摘。
他の事件での執行猶予期間中の犯行であることなどを踏まえ、過去の判例を基に全ての量刑を足し合わせて懲役18年を求刑しました。
弁護側の主張
一方で弁護側は「事件は計画的ではなく、人生に絶望して自殺しようと考えたうえでの突発的な犯行。二度と過ちを繰り返さないと反省や更生の決意を述べている」として、情状酌量を求めました。
吉田被告は最後に「被害者に深くおわびしたい」などと述べ、結審しました。
判決は9月20日に言い渡される予定です。
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