石川県輪島市中心部と門前町を結ぶ国道249号。能登半島地震でトンネルの内部が崩落し、通行止めが続いていましたが、復旧工事が進み、住民向けの見学会が開かれました。

輪島市門前町浦上と西円山を結ぶ全長およそ1.3キロの中屋トンネルは、地震で内部のコンクリートが崩落し、通行止めが続いていました。復旧工事が進み、25日に地元住民や緊急車両に限って1車線が開放されるのを前に、18日午後、住民向けに説明会が開かれ、およそ40人がバスに乗ってトンネル内部を見学しました。

トンネル内部には車が通行しながら今後も工事を進められるよう、プロテクターが設置されています。



輪島市門前町浦上に住む山崎百合子さん(75)は「トンネルの中は初めて見たから、圧迫感があって怖いと思ったけど、慣れれば大丈夫かなと。通れることに一番感謝」

片側交互で待ち時間10分 時間短縮効果は…

地震直後は門前町から輪島市中心部まで、穴水町の県道を経由して50分ほどかかっていましたが、中屋トンネルの開通で所要時間が半分ほどに短縮されます。

ただ当面は片側交互通行のため、トンネルの前後では最大で10分程度の待ち時間が生じる見込みです。

トンネル近くの集落に住む輪島市門前町西円山の垣内正三さん(76)は「正直、早くなるのかな。2車線になればいいかなと思うが、今のうちはあんまり通りたくない」

国土交通省能登復興事務所道路工事第三グループの山本貴司マネージャーは「3交代で昼夜施工してもらい早く通すことを念頭に工事を進めてきた。通行しながらの工事になるが、施工しながら年内までに工事を終えて2車線の通行を確保したい」

国土交通省は、今後復旧工事を続け、年内に2車線での開通を目指します。

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