愛知県田原市の鈴木牧場。約300頭の牛を飼育していますが、暑くて大変なんです。
(鈴木牧場:鈴木雅隆さん)
「まだまだ暑い日が続いているので、乳量がなかなか戻ってこない。(牛は)寒さには強いが、夏には弱い。体温が人間より高く、39℃くらいある」
この暑さを何とかしようと、ミストが出る扇風機のほかに、大型扇風機も8台導入。
暑すぎると牛は動かなくなり、エサを食べなくなって、牛乳の量も減ってしまうんです。
(鈴木牧場:鈴木雅隆さん)
「例年よりも全然低いですね。(今の時期は)平均で(1頭あたり1日)31~32kgは出ているが、(ことしは)ようやく30kg出る日がちらほら」
暑さのダメージは繁殖にも…
去年の牛乳の量。1頭あたり平均30kgを下回ったのは、8月24日の1日だけでした。
ところがことしは、まず7月5日に30kgを下回り、そのあと、7月22日~8月29日まで、1か月以上ものあいだ30kg以下に。9月もなかなか元には戻りません。
(鈴木牧場:鈴木雅隆さん)
「夏の暑さのダメージが、例年に比べて大きいと思うので、仮に涼しくなってエサを食べる量が増えても、乳量が伸び悩んだり、繁殖が悪くなるんじゃないかなと。悪循環に入ってしまうのではないかなと思っています」
この状況、牛乳の値段にはどう影響するのでしょうか。
豊橋市の中央製乳に聞いてみると…
コスト増…なんとか努力で価格維持
(中央製乳 販売課:杉浦みゆきさん)
「私たちの会社が受け入れる生乳の量が減っている。北海道や九州など、他の地域から生乳を分けていただいて、なんとか保っている状態です。輸送コストはかかっているが、今のところ、商品の価格に反映はしていない。なんとか努力している」
愛知県の学校給食の、約半分を担う中央製乳。
(中央製乳 販売課:杉浦みゆきさん)
「子どもたちへの給食は、必ずお届けしたい」
牛も、工場もモ~大変!とにかく今、願うのは…
(中央製乳 販売課:杉浦みゆきさん)
「一刻も早く涼しくなってもらえれば、牛さんたちの負担も減って、生乳の量も増えてくるかなと思うのですが、回復するまでには、まだまだ時間がかかるのかな」
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