青森県立中央病院と青森市民病院の「統合新病院」の整備場所が「県営スケート場一帯」に決まったことを受けて、17日、県議会と市議会でそれぞれに結論が報告されました。市議会では9月27日に議員説明会が開かれます。

青森県の宮下宗一郎知事は17日に開かれた県議会自民党会派の議員総会へ出席し、青森市の西秀記市長とのトップ会談により「統合新病院」の整備場所が決まったことを報告しました。

宮下宗一郎 青森県知事
「統合新病院は県立中央病院が担う大規模災害時の基幹災害拠点病院として、浜田中央公園・県営スケート場周辺を整備候補地とすることとし、県と市が連携して取り組んでいきたいと考えていますので、議員各位の理解・協力をお願いします」

また、西秀記市長は17日、市議会各派代表者会議に出席して同様の報告をしたうえで、閉会日である27日に議員説明会を開くことを決めました。

宮下知事が2023年9月に従来の検討内容の全面的な見直しを表明してから1年―。

二転三転した議論は、県が提案した「県営スケート場一帯案」に決着しましたが、各会派によって結論の受け止めは様々です。

市議会 自民クラブ 花田明仁 会長
「市長・知事に一任する。その結果だと思いますから、どっちに決まっても、我々もいいなと思っていたので、よかったのではないでしょうか」

市議会 市民クラブ 木下靖 代表
「そういう結果になったこと自体は受け止めますけれども、ここまでの決め方にはぜんぜん納得できない」

西市長は今後、地域住民へ説明する機会を設け、利用者が多い浜田中央公園の機能は病院の整備が始まったあとも維持することなどを説明したいとしています。

西秀記 青森市長
「説明の場を設けることによって、少しでも多くの方に理解をしていただくような努力をしていきたい。場所がやっと決まったという段階でありまして、今後さらにつめていかなくてはならないこともたくさんありますので、県とのキャッチボールを常にやりながら、スピード感をもってやらなければいけないものと認識しております」

県と市は今年度中に統合新病院の基本構想と計画を策定し、2032年10月の開院を目指しています。

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