青森県立中央病院と青森市民病院の「統合新病院」の整備場所が「県営スケート場一帯」に決まった一方で、県営スケート場周辺に住む人からは、提案から約2か月でのスピード決定に戸惑う声も上がっています。地域の町内会では、独自のアンケート調査で「反対」が上回ったという結果を決定の2日前に市に提出していました。

整備場所決定から一夜明け、県民からは賛成する声や、今後の整備に対する不安の声などがあがりました。

街の人は
「良いと思いますよ。救急車とかが行くのに時間の短縮とかを見ているのでしょ」

街の人は
「どっちかというと知事の案に負けたのかなという印象。ちょっと残念な展開かなと個人的には思っています」

街の人は
「既存の物を壊して整地して、更地でやるよりは期間がかかる。交通の便とか駐車場とかスペースが取れるのかとかちょっと心配」

こうした中、県営スケート場に隣接する「浜田ニュータウン町会」と「浜田青葉台町会」は、独自に住民へのアンケートを行っていました。

その結果、青葉台町会はスケート場一帯案について「反対」、「どちらかと言えば反対」が47.2%で「賛成」を上回る結果に。

ニュータウン町会は「賛成」・「反対」ともに44.8%となりました。

町会はこの結果を9月14日に市に報告しましたが、県と市はその2日後に整備場所を決定しました。

浜田ニュータウン町会 加藤恒雄 町会長
Q.きのうの合意を知ってどう思いましたか?

「もう決まったの?って」
「ちょっとそれは我々がせっかく地元の声を取り上げているのに、全く反映されていないと、まず第一に感じた」

市は、このアンケート結果を知事と市長に共有したと話していますが、ニュータウン町会の加藤会長は、本当に結果に反映されたのか不信感を抱いています。

浜田ニュータウン町会 加藤恒雄 町会長
「市の方にも不可能かもしれないが、真摯に受け止めてくれる気持ちになってほしい。それできませんではなく、こういう風にしたらどうでしょうか?と、こうしたらどうでしょうか?と。当事者と市・県の担当者が話し合うべきだと思っている」

スケート場近隣の8つの町会は9月26日に会議を開き、ほかの6つの町会の意見も取りまとめたいとしています。

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