きょうの『記者なび』は今月29日に告示される新潟県の長岡市長選挙について、長岡支社の堀記者とつなぎます。

堀)長岡市長選には、現職の磯田達伸(いそだ・たつのぶ)さん(72)と新人の高橋宏幸(たかはし・ひろゆき)さん(55)が名乗りを上げていて、一騎打ちとなる公算が大きくなっています。現市政の「継続」か、それとも「刷新」かが大きな争点となりそうです。

今月10日に開かれた市政報告会。会場の入口では現職の磯田達伸さんが、来場者を出迎えていました。すぐそばには長岡市議がずらりと並びます。

【五井文雄 長岡市議】「今かなり大きな“実”が長岡市に実りつつあるので、それをしっかりと取り組んで成果として上げてもらいたい思いもある。市民のために長岡市政を継続していくというのが今一番大事だと」

3期目を目指す磯田さん。教育・子育て環境の整備や雇用の拡大といった市政課題を挙げ、「こんなときだからこそ立ち止まらず進むべき」と強調しました。

【3期目を目指す現職 磯田達伸氏】「これから取り組むべき課題は、長岡を選ばれるまちにしていく一択である。そのことによって人口減少に歯止めをかけ、産業発展の大きなエネルギーを獲得していくまちになる」

報告会にはおよそ750人が訪れ、34人いる長岡市議のうち21人が参加する『磯田市長を支援する議員の会』の面々のほか、地元選出の県議や国会議員もほぼ勢ぞろいしました。

さらに後援会には長岡を代表する経済界の関係者が名を連ねます。

『世代交代』の言葉には…
【磯田達伸氏】「もちろん『そろそろ交代』とか『もっと若い人が』という思いがあるのは分かっても、それによって何がどう変わるのか、変えるのかと考えると、それはまた別の問題。みんなで力を合わせる多様性のある長岡をつくっていくべきだと」

一方、この2日前…。選挙初挑戦の新人 高橋宏幸さんも集会を開いていました。

【高橋宏幸氏】「今のこの停滞感、元気のなさを止めて、変えていかなきゃいけない。トップが変われば皆さまの生活、皆さまの未来、必ず変わります」

市内のコンサルティング会社で代表を務める高橋さんは、国税庁・財務省を歴任した元キャリア官僚です。

4月の立候補表明から地元の同級生を中心した草の根の活動を展開し、この日はおよそ260人が来場。5人の市議の姿もありました。

【関正史 長岡市議】「もうちょっと長岡、元気がほしいな。ここで長岡、分岐点といいますかね。そんなところかなという思いで、そうであれば若い方に期待したいと」

これまで3回市長選に出馬していた藤井盛光 元市議が支援するほか、磯田市政を支えてきた市議会の最大会派から2人が離れ、高橋さん支持に回っています。

経済成長や旧長岡市周辺地域の振興などを掲げる高橋さん。

積極的に街頭に立ち、市民への浸透を図り…SNSでの発信にも力を入れています。全面に打ち出すのは『若さ』です。

【高橋宏幸氏】「現状維持をしようとした瞬間に落ちていくだけしかないので、変えていくことによってようやく現状は維持されるし、より大きく変えてることによって伸びていく、成長できると」

地域に課題が多くある中、トップは県内第2の都市 長岡の存在感をいかに示していけるか、問われることになります。長岡市長選は29日告示、10月6日投開票です。

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