震災、原発事故の影響で廃業した福島県富岡町の旧パチンコ店に侵入し、銅線などを盗んだ疑いで男2人が逮捕されました。犯行のきっかけは、外国人が被災地の廃墟を巡る動画でした。
草が生い茂った、今は営業していないパチンコ店。犯行は、今も一部が避難区域となっている富岡町で行われました。
水津邦治アナウンサー「容疑者らは、被災地を映す動画投稿サイトを見て現場に来たということです」
建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、千葉県の自称会社経営・清水武容疑者(28)と、東京都の会社員・青木響容疑者(28)です。
警察によりますと、2人は8月2日から17日までの間、震災・原発事故の影響で廃業を余儀なくされた富岡町の旧パチンコ店に侵入し、銅線などの金属27.2キロ、およそ2万4000円相当を盗んだ疑いが持たれています。パトロール中の警察官が現場で2人を発見し、職務質問して判明しました。
2人は、動画投稿サイトで外国人が被災地の廃墟を巡る動画を見て、県内に車で来ていたということで、「侵入して盗んだことは間違いない」と容疑を認めているということです。
警察は、動機や経緯など余罪も含めて調べるとともに、被災地での同様の犯罪を防ぐため、現場周辺でのパトロールを強化しています。
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